むか〜しむかし、ある所に、ミモ太郎という主夫業が得意な少年がおりました。 彼はまた、貧乏くじを引くのも大の得意で、村人から、鬼が島に住む鬼退治を押し付けられてしまいました。 |
出発の朝、ミモ太郎はお腹が空いたのでキ○スクに立ち寄りました。 そこにはおいしそうな吉備団子が並んでいるではないですか。 かしこい主夫のミモ太郎は、一番お得なものを選びました。 |
途中、お腹を空かせた犬に出会いました。
そこでミモ太郎が吉備団子をあげてみたところ、犬は好物のスルメを要求してきました。 しかしミモ太郎が持っていないことがわかると、犬はスルメを諦めたようです。 そして、吉備団子のお礼に、助けてやると半ば強引に付いてきました。 |
そこから進むと、今度は猿に出会いました。 どうやら犬と猿は知り合いのようです。付いてくると言い張ります。 猿は自分の姿をひどく気にしているようでしたが、ミモ太郎は何も言葉がかけられません。 というのも、女性が近くにいるためで、自分のことでいっぱいいっぱいだったからです。 |
さらに進むと、次は雉に出会いました。 この雉はとても静かで、全く鳴き声を発しません。 犬と猿が激しく |
そうこうしているうちに、何度目かの犬と猿のケンカが始まりました。 雉は静観しています。 どうしていいかわからないミモ太郎は、嵐が過ぎ去るのをひたすらに待つだけです。 |
ようやく鬼が島の見える浜辺までやってきました。 どうやって島まで渡ろうか考えていたミモ太郎たちの前で、1人の漁師が漁の準備を始めました。 犬がにやりと笑ったかと思うと、おもむろに漁師に近付き、なにやら話し掛けています。 どうやら交渉をしていたようで、その漁師が舟を貸してくれることになりました。 漁師は、なぜか怯えた目をしていました。 |
とうとう辿り着いた鬼が島には、少年だか少女だかの姿をした鬼の子がいました。 退治するということにあまり気が進まなかったミモリは、そこで初めて自分が何も得物を持って来なかったことに気付きます。 仕方がないので、ジャンケンで決着をつけることになりました。 鬼も相当負けず嫌いのようで、いちいち言いがかりをつけてくるので、なかなか勝負が決まりません。 |
数時間にも及ぶ勝負の末、ようやくミモ太郎の勝利で決着がつきました。 山のように積み上げられたお宝の中から、ミモ太郎は、長年欲しいと思いつづけていた「魔法のタワシ」(テレフォンショッピングで奥様に大人気)を発見し、感動に打ち震えました。 |
鬼を懲らしめ、お宝までGETできたミモ太郎たちは、家路につくことにしました。 しかし世話焼きなミモ太郎は、わがまま放題に育った鬼の子の将来が気になって仕方がありません。 このままここに置いていては、きっとこいつはダメになる!と感じ、鬼の子を鬼が島から連れ出しました。 (拉致ともいう) 文句を言いつづけるをその子を眺めながら、自分が引き取って立派にしつけよう、と、ミモ太郎は固く心に誓ったのでした。 めでたしめでたし。 |